【ドローン国家資格】学科試験の詳細とおすすめのテキストや勉強方法を紹介【2025年最新版】

ドローン国家資格

2022年12月ドローンの国家資格(無人航空機の操縦者技能証明)がスタートしました

法整備も進み、ますます発展が予想されるドローン業界ですが、将来的には国家資格を持たないと飛ばせない、という様になっていくと予想されています
今後、ドローンを扱っていく(仕事・趣味)人には遅かれ早かれ資格が必要になっていくと思います

しかしながら、まだまだ出来たばかりの資格で教材や過去問が比較的少なく、どのように勉強していけばよいかわからないですよね

ここでは、ドローンの国家資格の詳細や出題範囲、有効な勉強方法を紹介していきます



ドローン国家資格の概要

2022年12月5日、航空法改正によりドローンの国家資格、正しくは無人航空機操縦者技能証明制度、が施行されました (※航空法第236条の38)

国家資格は、1等資格と2等資格があり、1等資格の方が上級の資格になります

1・2等資格ともに、学科試験、実技試験が行われます

受験者は、学科試験を受けて、合格したら次に実技試験を受け、それも合格したら晴れて資格獲得になります(身体検査もありますが)

自動車の免許試験に近い形式、といったらわかりやすいでしょうか。

※16歳未満の方、てんかんや認知症等を抱えている方、過去に航空法に関する違反があった方は技能証明を受けられません。

一等資格と二等資格の違いは?

1等資格

これまでドローンを飛行させることが出来なかった、

有人地帯における補助者なしのドローンの飛行(カテゴリーⅢに該当、レベル4飛行も可能)

を可能にする技能証明です(※飛行させる機体の第1種型式認証も必要)

都市圏でのドローン配送、離島や山岳地帯への物資輸送、大規模なドローンビジネス展開、新しいドローンビジネスを開拓、ドローンの新たな可能性の追求する、まさにドローンのスペシャリストが持つ資格といえます

その為、1等資格に合格するためのハードルは非常に高いです

ドローンに関する広い知識、高度な操縦技能、豊富な経験、リスク回避およびトラブル対応能力等が求められます

カテゴリーやレベルについての解説はこちら

少なくとも、数十時間のドローン操縦経験、更にGPS無しでの操縦訓練を継続的に積んでおかないと合格は難しいでしょう

学科試験

試験範囲が広く、合格ラインも100点満点中90点以上と高く設定

実地試験(実技)

屋外で風を直接に受ける条件下で、GPSをOFFにした状態での試験

 

2等資格

これまで国交省への飛行許可申請が不可欠だった

・人口密集地域(DID)での飛行

・人や物から近い場所での飛行(30m以内)

・目視外飛行

・夜間飛行

を、国交省の許可申請せずに飛行可能になります(飛行マニュアルに基づき、第3者の立ち入りを管理する条件下で)(※飛行させる機体の第2種型式認証も必要)

その為、基本的なドローン操縦技能と、ドローンや航空法一般に関する知識が求められます。

学科試験

試験範囲は1等資格よりも少し狭い。合格ラインは100点満点中80点以上

実地試験

屋外又は屋内で、GPSをONにした状態での試験(一部GPSを切る試験もあり)

GPSが入っているだけでも飛行安定性は格段に上昇するので安心できますが

それでも10時間~30時間程度のドローン操縦経験が合格には必要になると思われます

技能(実地)試験の免除

技能試験は、1等/2等共に、登録講習機関(国の認定を受けたドローンスクール)による技能講習を受けて、講習機関の技能証明を持っていれば実地試験が免除されます

スクールによって、1等/2等両方の登録講習機関になっているところもあれば、2等のみの登録講習機関もあります

登録講習機関 ※2025年7月現在

登録講習機関は更新されていきますので、最新の一覧は国交省のページをご確認ください



 

ドローン国家資格 学科試験の範囲

学科試験の内容は、国土交通省および試験を受け持つ日本海事協会により試験範囲が公開されています

無人航空機操縦者試験の学科試験

試験範囲は主に

1 無人航空機に関する規則 (航空法や飛行ルールなど)
2 無人航空機のシステム (ドローンのしくみ)
3 無人航空機の操縦者及び運航体制 
4 運航上のリスク管理 

から成り立っています

 1等資格では試験範囲がさらに

  • 第2項に「無人航空機の飛行性能」と「飛行性能の基本的な計算」
  • 第4項に「カテゴリーⅢにおけるリスク評価」

 が追加されます

学科試験合格には、無人航空機の安全教則を読む

国交省から、「無人航空機の飛行の安全に関わる教則」令和7年改訂版というものが公開されています

この教則、試験範囲をそのままカバーする内容になっています

という事から、この教則の内容を全て理解すれば学科試験はパスできると考えられます。

ダウンロードも印刷も無料です

 

Youtube解説動画やドローンの教科書でも勉強可能

「無人航空機の飛行の安全に関わる教則」は

デメリットとして、写真や図解などが無く、初学者の方にはすこし分かりづらくなっています

 

そこで、教則をわかり易く解説しているブログやYoutubeなどをいくつかご紹介します。

ブログ

① ノーマン飛行研究会 
 ・・・最新の安全教則を解説されています。そのほか、ドローンに関する知識やTIPSなども豊富に掲載されています。

② Note_Shin kawakami
・・・

③ アサシブ(当ブログ)

Youtube

@sara-coolさんのYoutubeチャンネルでは、教則の解説動画や、想定した試験問題なんかも配信しているのでお勧めしておきます。有料のメンバーシップ優先で配信されていますが、いくつかの解説動画は無料公開もしています

書籍など

「ドローン操縦ライセンス」教則の詳細解説動画のお試し公開版

他に、分かりやすい教本としては、

ドローン検定協会が発行する「ドローンの教科書 標準テキスト」

がお勧めです

 ※「上級テキスト」も発売されていますが、標準テキストで十分

こちらのテキストは、国交省公式ではないですが

ドローン検定協会という、業界最大手の民間団体の開催する学科試験のテキストです

知名度は数ある民間試験・資格の中でも随一で、ドローンに関する知識と技術を客観的に証明できる認定試験となっています。

「無人航空機の飛行の安全に関わる教則」と内容的に重なる部分が多く、写真や図解、練習問題も多くあるので

これから勉強しようと思う方にはお勧めの教本です

 

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以上、ドローンの国家資格、特に学科試験について

試験内容や試験範囲、取得するための有効な勉強方法を大まかに理解できたのではないでしょうか?

具体的な学科試験内容の解説と、技能試験についても今後解説する記事を上げていく予定です。

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