「ドローンを外で飛行させたいけど、調べてみるとドローンが飛行可能な場所はかなり限られている」
「せっかく買ったドローンだけで近くに飛ばせる場所が無く箪笥の肥やしになってしまった」
「ドローンを飛ばしていたら怒られた。周りに迷惑かけず、ルール上問題ない飛行場所は無いか」
ドローンに興味があってこれから始めてみたい・上達したい方にとって
飛行場所を探すのが最初の難関だと思います
そんなドローンを初めて購入した方や、これから上達していきたい方にオススメしたいのが
ご自宅(屋内)での飛行練習です
「ドローンって外で飛行させるものじゃないの?」
「自宅にドローンを飛ばせるような広いスペースが無い」
「屋内で飛ばすと、壁や家財にぶつかって壊れないか心配」
と思う方もいるかもしれませんが、大丈夫です!
今回は、自宅練習がドローンに適している理由と、
一般的なご自宅で、ドローンの自宅練習ができる環境を整え、
しっかりと飛行練習して上達&飛行申請許可を取得できる道筋をお教えします。
ドローンを外で飛ばすのは、をこれから始める方にとってハードルが高い!
2022年6月20日 ドローンの法改正により
航空法によるドローン重量規制がこれまでの200g以上のドローンに適用されていましたが
これからは100g以上のドローンに航空法が適用されるようになります
その為、実質は屋外で飛行させるほぼ全てのドローンは航空法を守って飛ばさなければなりません
航空法の飛行制限については下記の記事も参考にしてみて下さい
ですが、航空法を全て守って飛行させようとすると、殆ど飛行できる所がないのが現状です。
その為、ドローンパイロットは、プロでもアマチュアでも全て
国土交通省公式のドローン飛行許可申請、通称「DIPS」という飛行許可を申請するサイトを活用してドローンの飛行許可申請を行い
国土交通省から承認を得る事で、航空法の飛行規制を解除した飛行が認めらえています。
また、DIPSには、「飛行許可申請」と「ドローン機体登録」の2つがあり、
「機体登録を行った機体」で「飛行許可」を申請し、承認される必要があります
DIPSによる飛行許可申請ですが、申請を承認される為に満たすべき条件があります。
① ドローンの機体登録済みである事
② ドローンに関する知識、法律を理解している事
③ ドローンの操縦実績が10時間以上ある事
④ 許可を受ける特殊な飛行方法については、その経験を有している事(目視外、夜間、物品投下、等)
許可を受ける為にはこれらの条件を満たさなければなりません
つまり、ある程度ドローンに関する知識と経験を証明しないと、DIPSの許可を受ける事ができません。
ドローンを今から始める方や、まだ10時間に及ばない方は、DIPSによる飛行許可が得られず
結局、外でドローンを飛行させる事は出来ない状況です。
ドローンは屋内なら自由に飛行させることが可能!
法律に違反せず、他人に迷惑を掛けずにドローンを飛行できるところは無いのか?
あります!
ドローンは、屋内の飛行であれば、法律違反にならず自由に飛行できます
その為、自宅や、所有する建物内、許可を得ている場所であれば自由に飛行してOKです
ドローンの屋内飛行練習場を借りて飛行するのも良いですが、ドローンの屋内飛行場はまだまだ数が少なく、家の近くにあるという方はなかなかいないかもしれません。
まずは屋内、自宅での飛行練習を行い、10時間以上の飛行時間を積んで操縦技術と知識を身に付けてから
次のステップとしてDIPSへの飛行許可申請を行う事を推奨します
屋内飛行練習のメリット・デメリット
◆ 自宅での飛行練習のメリットを紹介します
- 法規制や周りを気にしないで良い
ドローンパイロットの悩みの種の一つが
周りに迷惑かける事なく気兼ねせずにドローンを飛ばせる場所があまり無い事です。
自宅練習は、他人に迷惑がかかる事も無くマナー違反にもなりません
更に雨風に左右される事なく365日練習可能です。
- いつでも飛行できる
飛行する場所があっても、自宅から離れていると移動や準備に時間がかかったり、いざ練習場所に行っても周りに人がいて練習が出来無かった、なんて事も。
更に、環境影響も練習が出来ない大きな要因のひとつです。雨の日は当然練習出来ませんし、少しでも風が強いと練習どころかホバリングするのがやっと、という感じで練習どころじゃなくなります。
自宅練習であれば、環境に左右されず、飛行したい時に直ぐ練習出来て非常に効率が良いです
ドローンは飛行時間が短い割にバッテリー充電が長いので多く練習するのが中々大変ですが
自宅練習であれば、平日でも1時間程度練習する事も可能
ドローン飛行の承認申請目安の10時間もあっという間に到達可能です。
- 上達スピードが早まる
上記の飛行場所を探す必要が無くなり、したい時に直ぐ練習できる事によって必然的に上達スピードは早まります。
- 精密な動作を無意識的に覚える事ができる
自宅でのドローン飛行は、飛行できる空間が狭く、壁や天井・家具などにぶつけてしまうリスクがあります。
ドローンをぶつけてしまうと壁や天井に傷がついたり家具が壊れたり、何よりドローン本体が故障する可能性があります。
そうなると嫌ですよね。
その為、ドローンをぶつけないように慎重に、丁寧な操縦が必然となりますので、無意識的に精密な動作が出来る様になっていきます。
- GPS無し操作に慣れるのに適している
高性能なドローンにはGPS機能が付いており、機体の飛行安定性を高めています
GPS機能はホバリングや飛行が安定するので大変便利ですが、野外では電波環境によっていきなりGPSが切れる事もありますから、GPS機能が無い状態での操縦に慣れて置く必要があります。
屋内飛行では、GPS機能のついたドローンでも、GPSの信号が届かないので必然的にGPS機能が無い状態で操縦することになります
その為、屋内での飛行はGPS機能が無い状態での飛行練習に慣れる意味でも役立ちます
続いてデメリットについて紹介します
- 自宅練習は、ある程度のスペースは必要
自宅でドローン飛行場所を作ろうとすると、1室空き部屋を作る必要があります
家具や家財が多く空きスペースが無いと、自宅でのドローン飛行は難しいです
個人的に6畳ぐらいのスペースがあれば何とか練習できると思います。私自身、6畳のリビングになるだけもの置かないようにして(別に部屋やクローゼットに仮置きして)飛行させています。
9畳くらいのスペースがあると少し余裕を持って練習できます。練習の幅も広がるかもしれません。
- 練習方法が限られる
自宅でのドローン飛行練習は、前後左右の移動はあまりできませんし、高さも制限されます。
主に離陸・着陸・ホバリング・ラダーを安定的にマスターすることが練習目的になります。
毎日ドローンに触れておくことで操作方法を忘れない、という点でも役立ちます。
少しスペースがあれば、四角移動(スクエア移動)や八の字飛行も可能でしょう。
- 激突&墜落リスク
最も大きなデメリットが激突 and 墜落リスク。
よほどの熟練者や広大な屋内スペースじゃ無いと、激突や墜落せずにずっと自宅で練習し続けるのは不可能でしょう。
ハッキリ言って私は何回か経験しました。10回超えていると思います。
それでもドローン本体が故障せず飛行出来ているのは幸運もありますが、ポイントとしては、
- 必ずプロペラガードは装着する
- 床にクッションや布団などを敷く
- 周りに大切な物や壊れやすい物は退避させておく、
- 硬いタンスやテーブル等、激突して故障する可能性が高いものには緩衝材を貼っておく
という対策が故障や破損防止に効いていると感じてます。
上記のメリット・デメリットをよく理解したうえで、
「DIPS飛行許可申請を取得する為の、飛行経験を積むため」
「時間場所に縛られずにドローンの飛行練習を行い、操縦スキルを向上させるため」
屋内や自宅でのドローン飛行は、これらを達成するのに大変有効ですので、ぜひ検討してみて下さい。
◆ 自宅練習場所の準備については、この記事も参考にしてみて下さい。
◆ 自宅での飛行練習に適したドローン機体については、こちらの記事も参考にしてみて下さい。
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