「 DJI Tello 」 と 「 HoverAir X1 Smart 」
どちらも、航空法の規制を受けない100g未満の超小型ドローンですが、
その飛行性能やカメラ性能、価格に違いがあり、それぞれ使用する目的が異なってきます
この記事では、「 DJI Tello 」と「 HoverAir X1 Smart 」の性能を比較しながら、
それぞれどんな人に向いているかを解説します。
DJI TELLO の特徴


いわずと知れた世界トップメーカーDJI社が販売に携わっているドローンですが、
非常にコスパの良いトイドローンとなっています
- 機体重量が100g未満であるため航空法による縛りがなく、ドローンの届出なども不要。
- 100g未満のトイドローンの中では比較的良好な飛行安定性
- 飛行時間はバッテリー1個で10分以上飛行可能で他の軽量トイドローンより長い
- 衝撃や落下に対する耐久性も高く、長く使える(プロペラガードは必須)
- ユーザーサポートやトラブル解決情報が充実している
- 本体価格で1万円ちょっとなので、他のドローンと比べて非常に安価
HoverAir X1 smart の特徴


「HOVERAir X1 Smart」は、超軽量の自撮り向けドローンです。
特徴としては、
・機体重量が100g未満であるため航空法による縛りがなく、ドローンの届出なども不要。
・飛行性能もこのサイズの軽量ドローンの中では格段に良い、屋外でも弱風なら飛行可能
・飛行時間はバッテリー1個で約10分
・撮影性能はトイドローンの中では格段に良い、YouTubeやInstagramの投稿にも適しています。
・ドローンの操縦経験がない方や、自撮りやSNS向けの映像を手軽に撮影したい方に適しています。
性能比較

それでは、ここからはこの2つのドローンの
スペック差・価格差・使用した感想
を具体的に比較していきましょう
飛行性能の比較
DJI Tello | HoverAir X1 Smart | |
重量 | 約80g | 99g |
飛行時間 (新品のメーカー仕様) | 13分 | 11分 |
最大飛行速度 | 8m/s | 7m/s |
最大高度 | 約30m | 約20m |
耐風性能 | 屋外使用は、無風時のみ | 屋外使用は、弱い風の時も可能 |
操作方法 | スマホで手動操作 コントローラー(別売)でも操作可 | スマホアプリでAI自動飛行 ※手動操縦もできるが操作性難あり |
飛行の安全性 | ホバリング安定性○ ほぼ室内向け プロペラガード付きで衝撃にも強い | ホバリング安定性○ 屋外でも使えるが、風に弱い プロペラガード付きで衝撃にも強い |
実際にそれぞれを飛行させてみた感想ですが、
「DJI Tello」は、一般的なドローンの操作とほぼ一緒です。
手動操作がメインで、自動操作は「アクション」と呼ばれるアクロバティックな動きや離着陸動作しかありません。
屋内での操作性は非常に良く、ホバリングも安定していますし、別売りのコントローラーを使用すれば他のDJIドローンと同等のメリハリのある操縦感覚を味わえます。
操縦練習には最適なドローンです。
ただし、屋外飛行は無風の時は大丈夫ですが、少しでも風があると流されてしまい操作できなくなります。(当然ながら、他の人の迷惑になる場所での飛行はNGです)
「HoverAir X1smart 」は、自動飛行がメインです。
最初から手動操縦ができません(設定でできるようになりますが操作性に難あり)
どのように自動飛行するか、離陸して何mまで上昇するか、被写体は自分かそれ以外か、どのような動き(サークル運動や被写体フォローなど)をするかを、あらかじめ設定してから飛行させます
狭い屋内で飛行させようとすると、予期せず上昇して壁や天井に激突するので注意が必要です。
基本は屋外飛行メインとなります。3m/s程度の弱風なら安定して飛行してくれます。
飛行性能の評価:
• DJI Telloは
手動操縦がメインで、自由に飛ばしたい人向け。基本は屋内飛行だが、条件が合えば屋外でも飛行可能。プログラミングによる制御も可能。
操縦を楽しみたいなら「Tello」
• HoverAir X1 Smartは
AIによる自動飛行が強みで、操縦不要で撮影できる。屋外飛行メインで、屋内で飛ばす場合は飛行設定などに注意が必要。
簡単に撮影したいなら「HoverAir X1」
カメラ性能の比較
DJI Tello | HoverAir X1 Smart | |
写真解像度 | 500万画素 (2592×1936) | 1200万画素 (4000×3000) |
動画解像度 | 720p HD (30fps) | 2.7K (30fps)/1080p (60fps) |
ブレ補正 | デジタル式(簡易) | 電子ブレ補正+ジンバル |
備考 | スマホより画質は劣る | スマホ並みの画質 ジンバル操作で好きな画角で撮れる |
カメラ性能の評価:
• DJI Telloのカメラは
スマホより少し劣る程度の画質。SNSなどの投稿へはあまり期待できない。簡単な撮影向き。
• HoverAir X1 Smartのカメラは
スマホ並みの画質で、2.7K動画撮影が可能。ジンバル搭載でブレ補正機能も充実している。
動画や高画質な写真を撮りたいなら「HoverAir X1」
コスト比較
DJI Tello | HoverAir X1 Smart | |
本体価格 | ¥12,949円 | ¥49,800円 |
追加費用 | 追加バッテリー 1個¥2,500 コントローラー ¥6,000 ※コントローラー無しでもスマホで操作可能 コントローラの方が操作性○ | 追加バッテリー 1個¥7,000 |
価格の評価:
• DJI Telloは
機体は1万円台で買えるため、コストを抑えたい人向け。
追加バッテリーやコントローラーを購入して装備を揃えても2万円程度。
価格の勝者: コスパ重視なら「Tello」
• HoverAir X1 Smartは
機体価格のみで5万円と高価だが、高性能なカメラとAI自動撮影機能を備えている。
コストパフォーマンス比較
• DJI Telloは
安価で、プログラミング学習や操縦の練習にも適している。コスパは非常に高い。
操縦を楽しみたい、コスパ重視なら 「DJI Tello」
• HoverAir X1 Smartは
価格が高いが、手軽にそこそこ高品質な撮影ができるので、SNS投稿に活用するならコスパ○
簡単に高画質な映像を撮りたいなら 「HoverAir X1 Smart」
まとめ
おすすめの人 | DJI Tello | HoverAir X1 Smart |
---|---|---|
ドローン初心者 | ◎(価格が安く、練習に最適) | ○(操作不要だが価格が高め) |
操縦を楽しみたい | ◎(マニュアル飛行向き) | △(自動飛行メイン) |
操縦不要で空撮したい | △(操縦が必要) | ◎(ボタン一つで撮影) |
自撮り・SNS・アウトドア | △(コンパクトだが画質は劣る) | ◎(高画質で手軽) |
プログラミング学習 | ◎(PythonやScratch対応) | ×(プログラミング機能なし) |
<<結論>>
• DJI Telloは「安くて楽しい!手動操縦を楽しみたい人」向け。
▶ 初心者やコスパ重視なら「 DJI Tello 」
• HoverAir X1 Smartは「簡単にプロっぽい映像を撮りたい人」向け。
▶ 撮影メインなら「 HoverAir X1 Smart 」
どちらを選ぶかは、「操縦を楽しみたいか or 簡単に撮影したいか」で決めるのが良いでしょう。
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